大腸がん50歳未満で増加

米国の100万人以上を対象とした10年に及ぶ調査に基づく研究で、50歳未満の人々の間で大腸がんが増加傾向にあるとの結果が24日、発表されたそうだ。この年齢グループでは、がんが進行した段階で診断されるケースが多いことも分かったという。
調査期間の10年間で、50歳未満のグループでは大腸がんの患者数が11.4%増加していたそうだ。新規患者が毎年約136人発生した割合となる。一方、大腸がん全体の罹患率は近年減少傾向にあり、50歳以上でも同じ期間内で罹患率は2.5%減少していたとのこと。
論文の主著者である米マウントサイナイ・ウエスト病院のエリー・サットン研究員は「50歳以上の大腸がんに対処するためには、医療制度内で患者の意識向上やスクリーニング検査の拡充などをはじめとする数多くの取り組みがされている一方で、通常は大腸がんの危険性はないと考えられている50歳未満の人々で、このがんと闘うためにもっと多くのことをする必要があることを、今回の研究結果は示している」と語ったという。
またサットン氏は、50歳未満のグループの大腸がん罹患率が「上昇傾向にあることだけでなく、若くして診断されたこのグループでは、がんの後期で診断される割合が高いことが分かった。これは非常に憂慮すべき事態だ」と続けた。
このように大腸がんは50歳未満の年齢層で増加傾向にあるが、患者の圧倒的多数は依然として50歳以上で発病していると医師らは指摘しているとのこと。
大腸がんは米国で3番目に多いがんで、2015年の新規患者数は13万2000人以上に上っているそうだ。またがんによる死亡原因では、肺がんに次いで2位となっているという。
若いから大丈夫だと思われていた50歳未満の罹患率がここまで高いとは驚きだ。若いうちからのがん検診や、予防法などをすぐにでも行った方がよさそうだ。