猫付きシェアハウス

猫と一緒に住みたい1人暮らしの人向けに「猫付きシェアハウス」という物件が登場し、注目を集めているそうだ。通常は一つの住宅を複数の人が共有して住むものだが、そこに複数の猫も「同居」するそうだ。同居するのは飼い主の高齢化による飼育困難などで行き場を失い殺処分を前に保護された猫たちで、猫の保護団体と不動産業者が協力して運営しているとのこと。住人は猫の命を救う居場所づくりにも貢献できる。
このシェアハウスを発案したのは、猫の殺処分ゼロを目指し東京近郊の保健所や動物愛護センターなどから猫を保護する活動を行うNPO法人「東京キャットガーディアン(TCG)」の山本葉子代表だ。これまでにも猫とふれあえる開放型シェルターや猫付きマンションなどを手掛け、年間約700匹の保護猫を新たな飼い主へ譲渡しているとのこと。
猫付きシェアハウスの第一弾は昨年9月に東京の杉並区に誕生した。TCGの活動に賛同する不動産会社「リビングゴールド」が物件を購入し、管理する。入居者のほとんどが猫を飼うのは初めてだそうで、猫と一緒に住める環境を整えることで入居者は猫の習性を知り、世話を体験でき、実際に自分に飼えるかどうかも判断できるという。このシェアハウスでユニークなのは、入居希望者に山本代表と猫の飼育に関する面談があることだ。その理由を山本代表は「猫の生活は飼育者によって左右される。猫に愛情があるのは当然として、適正な飼育能力を確認したい」と説明する。またTCGの飼育方針である「室内飼い」と「食事は猫専用のみ」を守る必要があるそうだ。
入居時の金銭的負担は月額家賃3万3000円と、猫の諸経費も含む2万円。猫の食事や排せつなどの世話は住人が分担して行うので、住人同士のコミュニケーションも深まるそうだ。またこのシェアハウスでは退去する際に気に入った猫をTCGから引き取ることも出来るそうだ。
猫付きシェアハウスは2か所目が西東京市内に今月開設され、3か所目も練馬区内で準備が進んでいるそうだ。今後この形態のシェアハウスは増えていく方向とのこと。いきなり猫を飼うにはハードルが高いが、猫との暮らしを体験できるいい機会になりそうだ。